働きやすい制度を確認する

女性エンジニアは、自身の実務能力の向上とは別に働き方が変化する場合がある。
その最たるものが、結婚だ。
大きなライフイベントである結婚は、男性エンジニアにも一定の影響を与えるが、女性エンジニアのほうが強い影響を受ける傾向がある。
具体的には、結婚をきっかけとして退職するケースが少なくない。
この退職は、専業主婦になる選択をした場合と、夫の転勤を優先させて引っ越すまたは転職する場合がある。
結婚してもそのまま働き続ける女性エンジニアも多数いる。
しかし、妊娠と出産により一時的に仕事を続けられなくなる場合がある。
ここで女性エンジニアは、大きな決断を迫られる。
所属する企業によって、育児休暇に関する制度が大きく異なるためだ。
育児休暇の制度がない企業は少ないが、設立から間もない企業は制度が整っていない場合があり、復職するときのフォローについても制度が不足している可能性もある。
結婚・出産後もキャリアを積みたい女性エンジニアは、独身のときの就職活動で育児休暇などをよくチェックしておく必要がある。
必ずしも結婚・出産の前後で同じ企業で働く必要はないため、独身のときから転職や独立を視野に入れてスキルを高める努力をするのも良い。
エンジニアは個人事業主として働くことも可能な職種であるが、豊富な実務経験や営業スキルが必要だ。
長期的な視点に立ち、仕事と私生活のキャリアプランを練ることが女性エンジニアに求められている。